注:多少ネタばれが含まれます。
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※ △:本人が直接登場したわけではないが、名前や、ほぼ確実にそうだとわかる人物が話に挙がった場合。 |
発言者 作品 ページ:状況 |
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VS1 p31:塾の進路相談でのアドバイスの中で
「がんばるということと、現実から目を背けるということは別なんだ」
VS2 p169:スプーキーEとの会話の中で
「最後に勝つ者というのが、どういう者か、考えてみたことがあるかな? 一番
強かったものか? 他の者をすべて圧倒したものか? そういう連中は、結局どうなったと思う? どうにも
ならない。勝ったときには力を使いすぎていて、衰弱して、他のヤツに取って代わられてしまった。――敵を前に
したとき、もっとも賢い選択とは何か」「二番目は、うまく降伏することだ。こっちにまだ余力が残っていても、
相手には及ばないのでは、それが結局生き延びるために最適の方法だ。そして一番目は――」「敵を味方につけて
しまうことだ。これが、もっとも賢く、かつ最大効率の方法だ」
緑魔 p291:十助に自分は注意が足りなかったと言った後、「それが悪いことなのか?」と聞かれて
「やはり、思慮が足りないというのは罪だと思うね」
鼓厳 p69:十輔との朝子についての会話の中で
「巨大なことと言うのは、それが真に巨大なことであればあるほど端からは把握できない
ものさ。ましてやそれが、自分よりも他人に対してより大きな意味を持つものだとなおさら、自分にはぴんと来ないものだ」
卵炎 p60:忠告したことで突然取り乱した皆代に戸惑う顕子に
「人の心は時限爆弾のようなもの……自分でも知らないうちに、爆発する時をじっと
待っている……」
縁店 p21:不二子との会話の中で
「決まっていることは……他に方法がないためであることが……ほとんどだ」
「新しいことは、常に……失敗する方が多いものだ……」
縁店 p46:耕作に文句を言われた後
「……人は……世界の……すべてを知っているわけではない……」「……認識は……
それのない人間はいないが……正しく使っている者もまた、いない……」
縁店 p72:田代について
「……半端な、生き物だ……」「……ああいうのは、始末に負えない……自分では
ほとんど運命を動かせない癖に、何かに引っかかっている……」
縁店 p72:不二子の「なかなか客が増えない」という言葉を聞いて
「動き出すまでは……少し時間が……いるものだ」
縁店 p109:田代に言った言葉
「我々は、皆……運命に抗って生きている……だから……ほんの少しでも気を緩めれば
……」
縁店 p157:不二子に「面白いことって何?」と言われて
「この世にあるものは、すべてつながっている……だから、つまらないことも……面白い
ことも……結局は皆、すべて同じ……だ」
VS1 p92:正樹に「好き嫌いはないの」と聞かれて
「………嫌う資格、ないから」
笑 p184:告白したものの振られて 落ち込みながら
「どうして、好きになれる相手を選べないんだろ。そうできたらいいのに……
」
緑魔 p56:玲と初めて会った時のやり取りの中でアイスの秘密を聞かれて
「僕は魔法使いなのさ」
VS2 p58:正樹になぜ協力するのか聞かれて
「あら、正義に理由はいらないでしょう?」
緑魔 p124:“優しい”について
「人に優しくするのは簡単だ。そいつのことを知らなきゃいい」
卵浸 p168:顕子がふと思い出した言葉
「この世に存在する価値のないものなんてなんにもないよ。たとえそれがどんなに
ひどいものでも、存在しているということだけでそれは未来を創る可能性の一つであるということなんだ」
卵炎 p12:顕子の回想にて、死んじゃいたいと言う顕子に
「半端なやり方では駄目だぜ。死ぬってことは大変なことなんだから」
(顕子)「どうして?」
「それはね顕子ちゃん、生きているということ、生命というものがこの世にあること、それ自体がひとつの奇蹟だからだよ。
だからそれに逆らおうと言うからには、こっちも奇蹟を起こして見せなきゃならないんだ。君はどんな奇蹟がいいんだい」
笑 p47:著書「心の中の叫び―多重人格について」の一節
「人間の可能性は善にも悪にも開かれている。二流の社会生活に押さえつけられた
可能性が独立して存在を主張するのが多重人格だと私は考えている。それがどんなに病的で本人や周囲に対して
破壊性のあるようなものでも、可能性に善悪の区別はない」
笑 p112 夜明 p90:死に際に、凪に対して「凪、普通ということをどう思う?」と言った後
「普通というのは、そのまま放っておいたらずーっとそのままだということだ。だからそれが嫌なら、
どこかで普通でなくならなければならない。だから、俺は―」
VS1 p9:著書「VSイマジネーター」の一節
「可能性、もしくは想像力と我等が呼んでいるものの九九%までは偽物で、
本物は残る一%にすぎない。しかも問題は、それが同時に邪悪とも呼ばれることだ」
VS1 p25:著書「VSイマジネーター」の一節
「もしも君が善良たろうとするなら、未来などにはかかわらぬことだ。
それはほとんどの場合、歪んだ方向にしか向いていない」
VS1 p71:著書「VSイマジネーター」の一節
「恋をするのは勝手だ。私としては、それが互いの精神のつぶしあいにならぬこと
を祈るだけだ」
VS1 p113:著書「VSイマジネーター」の一節
「自分の仕事を疑うのはよしたまえ。たとえどんなに意味不明で甲斐のない仕事
に見えても、実際にその通りだという事実に直面するよりはマシだ」
VS1 p137:著書「VSイマジネーター」の一節
「何故に闇を恐れる? 生きていること自体が既に“お先真っ暗”だというのに」
VS1 p162:著書「VSイマジネーター」の一節
「気楽になるのは
VS1 p217:著書「VSイマジネーター」の一節
「すべての混乱は解消されるとは限らない。ときにそれらは、混沌のまま確固
とした存在になって世界を律することがある。さながら論理的背景を持たないまま効果を発揮する呪いのように……」
VS1 p240:著書「VSイマジネーター」の一節
「……確かに何かがいる。人に『かくあらねばならない』と思い込ませている
何者かが。それは人々の間に入り込み、いつのまにか世界を軋ませている」「……人間の生涯に、何らかの価値が
あるとするならば、それはその何者かと戦うところにしかない。自分の代わりにものごとを考えてくれる
イマジネーターと対決するVSイマジネータ―――それこそが人々がまず最初に立たねばならない位置だろう」
VS2 p9:著書「VSイマジネーター」の一節
「新しい可能性は、ときに自分に似たすべてのものを喰い尽くし……あげくに
自滅する」
VS2 p19:著書「VSイマジネーター」の一節
「悪夢は知らないうちに始まってしまうもので、予測、予防することは極めて
困難である」
VS2 p51:著書「VSイマジネーター」の一節
「自分は正しいか、と自問するより、自分のどこが間違っているのかと考える方
がずっと事実に近いはずだ、ほとんどの人間はいつでも正しいことはできていない」
VS2 p75:著書「VSイマジネーター」の一節
「人間が“これは絶対に正しい”と思っているとき、ほとんどの場合その事実は
既に過去のものになっている」
VS2 p95:著書「勝利者の礎 犠牲者の未来」の一節
「……しかしすべての希望は、結局のところ実現するのは未来においてである。
どんなに人が夢を見て、実現を望んでも、それを手にするのはその本人ではなくその次の世代だ。しかもその達成は
手にしたものにとっては夢ではなく、ただの既成事実でしかない。すべての願いは常にサクリファイス・オブ・
ヴィクターとなるしかなく、だが、それが人を前進させ続けてもいる。進む道は前にしかなく、人は過去に生きる
ことはできないのだ……」
VS2 p117:著書「VSイマジネーター」の一節
「いったん崩れ始めた状況は、新しく一からつくりなおす以外決して元に戻す
ことはできない」
VS2 p153:著書「VSイマジネーター」の一節
「完全に勝つのは難しい。しかしうまく負けることはさらに難しいものだ」
VS2 p187:著書「VSイマジネーター」の一節
「この世に確たる真実などないように、完全な嘘もまた存在しない」
VS2 p213:著書「VSイマジネーター」の一節
「結末――そこにはおそらく何も待ってはいない」
VS2 p266:著書「VSイマジネーター」の一節
「問題は、安易にわかりやすい解決と結末をよそに求める君の根性の無さだ。
それが世にイマジネーターのはびこる最大の理由だ。終わりなど人間一人一人が勝手に決めてしまえばいいのだ。
そうでなければ、いつまで経っても何も始めることが出来ない」
歪 p10:著書「天空にいたる病」の一節
「希望も、絶望も、歓喜も、悲嘆も、愛情も、憎悪も、恍惚も、嫌悪も、天国も、
地獄も、過去も、未来も、昨日も今日も明日も、夢も、悪夢も、そして世界も、すべて―― ヒトがつくったものだ
。 ヒトがつくったもので、ヒトに壊せぬものなどない」
夜明 p72:著書「勝利者の礎 犠牲者の未来」の一節
「――困ったことに、本当の努力というのは決して他人には理解されないものだ。
それが理解されたのは勝ったときだけで、しかし勝ったときにはその努力そのものの美しさは変質して別のものに
なってしまっている。真の努力の成果は犠牲になったものの中にしかない」
夜明 p122:著書「人が人を殺すとき」の一節
「人は目の前しか見えないと言うのは間違いだ。人は目の前すら見えていない」
夜明 p132:著書「“知らない”の増殖」の一節
「あなたが他人に何かを隠しているとき、世界はその何十倍もの真実をあなたに
隠している」
夜明 p143:著書「孤独と信念」の一節
「もしもあなたが戦士で、戦うためにのみ生まれてきたのだとしたら、
あなたの生きる目的と対等の相手は敵の中にしかいない」
夜明 p163:著書「VSイマジネーター」の一節
「もしも神がこの世に存在するとしたら、それは未来にしかいない」
夜明 p173:ある著書の一節
「君の孤独は、君の価値でもある。君がひとりぼっちであればあるほど、
君は多くの人とつながることのできる才能を持っている」
夜明 p193:水乃星透子との会話の中で
「四月に雪が降ることだってある。あらゆる危険や意外性はすべての生き物の上に
平等にある。問題はそのなかでどう生き抜くかだ」
夜明 p195:水乃星透子との会話の中で
「完全にうまく行くことなんかこの世にはないさ。みんな、多かれ少なかれ
どこかで取り返しのつかない失敗をしながら、それでも生きているんだ」
夜明 p235:著書「人が人を殺すとき」の一節
「人間は統一された意思など持っていない。彼の心の中にはでたらめに動き回る
無数の虫がいるだけだ。うまい具合に虫が同じ餌に向かっているときはいいが、それらがバラバラになったときに、
人は支離滅裂としか言い様のない行動に出る」
卵浸 p9:著書「孤独と信念」の一節
「強さとは、力があることではない。優れていることでもない。大きいことでも
勢いがあることでもない。弱くないということも負けないことも意味しない。強さとは結局のところ、他の何物とも
関係のない、それ自体が独立した概念であり、それを真に手に入れようとするならば、勝利や栄光といった他の
すべてを犠牲にすることを覚悟しなくてはならない」
心無紅 p31:著書「ヴァーミリオン・キル」の一節
「傷つかぬ者など存在しないが、本当の意味で傷つくことが平気な者もいない――はずだ」
心無紅 p67:著書「ヴァーミリオン・キル」の一節
「操られていることすら知らないことは不幸か、幸福か――あるいは虚しいのみか」
心無紅 p130:著書「ヴァーミリオン・キル」の一節
「世に、真に価値のないものがあるならば、それはさながら疵ひとつ無い魂にこそ似て――」
心無紅 p150:凪が朱巳に言った、ある著書の一節
「人生がつまらないのは、自分がつまらない人間だからで、本質的には、人間というのは
世界を面白がるようにできているものだ」
心無紅 p184:著書「ヴァーミリオン・キル」の一節
「それはまるで燃え上がる炎のように、美しく、恐ろしく、そして――」
心無紅 p228:著書「ヴァーミリオン・キル」の一節
「世界が神の定めで動いている歯車ならば、それは何者のために用意されているのだろうか
?」
鼓厳2 p9:著書「生きる理由、別れの意味」の一節
「あきらめるのも、時には悪くない―― 決してあきらめることのできぬ何かを守るため
ならば」
VS2 p136:琴絵に何者なのか聞かれて
「アイツと違って名乗る趣味はないね」
夜明 p136:犯人の男に名前を聞かれて
「“アイツ”と違って名乗る趣味はないね」
心無紅 p225:自分の運命を呪いながら取り乱した朱巳に
「なにが“星の下に生まれついた”だ! つらいことなんか誰にだってある! 自分だけが
不幸だなんて自惚れんじゃない!」「“自分なりに真剣にやっていた”なんて恥ずかしげもなくよく言えたもんだな!
そんなことは当たり前だ! 何をやってもうまく行かないなんて、なんでもかんでもうまく行く方がおかしいんだ!ほとんど
のことは失敗の繰り返しで、それでもみんな、それを承知でやらなきゃならないことをやっているんだ!」
心無紅 p24:ミセス・ロビンソンに名字が物々しいと言われて
「名前がえらそうなら、負けずにこっちもえらくなればいいんでしょう?」
心無紅 p36、p280など:口癖
「ハードね、まったく」
心無紅 p54:西山に<
「どんなに過酷な環境に立っていようが、どんなに報われぬ立場に立っていようが、人間は
それだけでは不幸ではないのよ。」「今、自分のなかで何が手つかずのまま無駄になっているか――それを知っているか
どうか、それが人間の価値を決めるのよ」
心無紅 p86:内村、ミセス・ロビンソンとの夕食の中で
「きっと人間が一生のうちにできる“遠慮”ってものには決まりがあるのよ。すっごい
他人に気を使うタイプの人間でも、どっかでバランスを取っていて、誰かのために譲っている分を、必ず何らかの形で
取り返しているんだわ。逆にわがままにしか見えない人も、知らないうちに誰かのためになることをして自分が損を
しているんだと思うわ」
心無紅 p252:内村の言葉を思い出した後
「――この世は地獄よね、違うかしら? 幸せに生きていくことを望むなら、他の者を
蹴落とさなくてはならない――空から降りてくる救いの蜘蛛の糸を掴んでも、ちょっとしたミスだけで、それは上にいる者の
気まぐれで簡単に切られてしまう――そんなにあたしたちが悪いことをしたのかしら?」「きっと――その通りなんだわ。
あたしたちは悪い。あなたも悪い。この世にいるあたしたちは皆、決定的に“悪い”のよ。地獄に落ちて当然。そして
ここが既にその地獄――だったら」「――だったら、問題はたったひとつよ。たったひとつのシンプルな覚悟――“地獄
だってかまうものか”――その覚悟を持っているかいないか。すべてはそこで決まる。そう、地獄の中でありもしない“安全
”ばかりを求めるのではなく、ね――」
心無紅 p269:内村の死体に触れながら
「嘘をつくなら、さ――最後までつき通さなきゃ――そうでしょう?」「途中でバレ
るようなのは、嘘としては二流……そんな失敗を、あたしはしないからね、ええ、するもんですか――」
鼓厳2 p16:ラウンダバウトとの会話の中で
「きっと、この世には理由のないことなんてない――すべてにもっともらしい理屈が
くっついていやがる……でも、困ったことに人間の心には、理由なんかない――だから、世界と心の間は、いつもギシギシ
と軋んでいるのよ。それで良しとするか、それともムキになってさらに軋みをあげるか――」
夜明 p48:凪が何をやるにもぴんとこないと言うのを聞いて
「ぴんときて、それで生きているヤツなんかいるかね」
縁店 p206:集まってジンクス・ショップのことを糾弾している人々を見て
「まったく――どいつもこいつも、少しでも弱っているヤツを見つけるとたちまち嗅ぎ
つけてくる――甘いものに群がる蟻みたいなものだな、人間っていうのは――」
笑 p249:武器を持ち向かってくる新刻敬に
「いいね、委員長。その目はいい―― 僕はそういう意思のある強い目が
大好きなんだ」
VS2 p72:正樹に過去言った言葉
「悩んでいるときは、とにかく格好だけでも立派になってみろ。落ち着いていると
いうことにしてみろ。そうすれば、なんとなくだまされて冷静になってくるような気がするからな」「心の中に
棒を立ててみろ。それでそいつを倒して行き先を決めるんだ。イメージって奴は、余計な理屈がからまない分、
ストレートでいい」
鼓厳2 p66:ビートとの会話の中で
「人生というのは過去と未来をつないでいく作業だと思わない?」「人は“昔こういう
ことがあった”ということを踏まえて“これからもそうしよう”とか“もう二度とあんなことはすまい”とか考える訳よ。
だから過去がなければ未来もないと思うのよ」
鼓厳2 p286:ある少女に「何をしているの?」と言われて
「生きてること以上に、何かをするなんて余裕はないわ」
鼓厳2 p286:女子高生との会話の中で
「心の中の、あるものとあるものが辻褄が合わない――もしかすると、この世の人々の
、自然災害でない部分での“不幸”というものはそれに尽きるのかもしれない――その矛盾を解消しようとして、人は
あれこれと足掻いて生きている。でも――それはみんな無駄なことかも知れない――」
VS1 p231:屋上にいる織機綺が思いつめていたので飛び降りようとしているのではないかと思って
「いやその、生きていればいいことある、なんて簡単に言えないのは充分
わかってるのよ。でもさ、なんつうか、たぶんあなたが死んでも、あなたが憎かったり、どうしても許せない
こととか、世の中から絶対になくなんさいしさ。つまり、なんてのかな――」「――無駄よ、死んでも。
それだけは言えるからさ」
VS1 p239:誰にも嫌われちゃいけないという織機に
「誰にも嫌われないで生きていくことなんか、絶対にできないわ」
「生きていくってのは、他の人と触れ合うってことよ。そのとき、相手を嫌でも傷つけてしまうときが必ず
来る。これはどうしようもないことだわ」
卵炎 p46:取り返しのつかない失敗をした上に、己のことしか考えない自分に対して
「恥知らずにも程がある……!」
卵炎 p124:ブギーポップに「後ろ向きだか前向きだかさっぱりわからないな」と言われて
「前にも後ろにも進めないんだから、ここで踏ん張るしかないだろ?」
卵炎 p141:フォルテッシモに本気で俺に勝てると思っているのかと言われて
「俺が勝つんじゃない――おまえが負けるんだ」
卵炎 p142:フォルテッシモに「俺のことが貴様ごときにわかるのか」と言われて
「俺にはおまえのことはわからない。そしておまえだって俺のことはわかるまい。
だから――それに関しては俺たちは対等だ」
卵炎 p218:フォルテッシモとの決戦後、正樹に聞いた弦の言葉を思い出して
「やはり、あなたのおっしゃるとおりですね、先生――“強くなることは、他のすべてを
あきらめることに等しい”と……確かに」「確かにもう、なんにも残ってねえ――」
歪 p25:健太郎とのムーンテンプルについての会話の中で
「でも、そういうものかもしれないですね。どんなものでも、最初って笑って
しまうような危ういところから始まるんじゃないですか」
歪 p160:健太郎にお前は誰だと問われて
「よくありますよね、決まりきったことで、わざわざ言う必要なんかないのに
つい言ってしまうことって、ね――」
聖&霊 p144:過去の回想にて、宇治木との会話の中で
「金というのはただ持っているだけでは何にもならないものだ。資産運用して、生かさ
なくてはならないだろう。違うかね」「ということは金を持っていることでやらなくてはいけないことが増えることになる
。持っている金のために働かなくてはならなくなる。これは自由かな」
聖&霊 p145:過去の回想にて、宇治木との会話の中で
「多すぎる金というものが、自由を生まないのはなぜだと思うね?」「それは金という
ものが所有者以上に周囲の者たちに影響力を持つからだ。人間は自分では自分のことをほとんど知らない。他人にどう
見られているか、どう扱われているか、それが人間の精神を決定している。多すぎる金や力は、他人からその人間に対する
判断力を奪ってしまい、それはその人間から自省というものも同時に奪ってしまうんだよ――」
聖&霊 p149:雪が降りそうな空を見て
「あたし、雪って嫌い」「降った後って、世の中から匂いが消えるんだもの。
みんなおんなじになっちゃって、個性ってものが消えちゃうのよね」
VS1 p16:小宮真理子が、過去、水乃星透子に言われたことを思い出した言葉
「小宮さん、この世には決まりごとなんてホントは何もないのよ。すべては
不確定で、どんな事だって『不自然』なことはない……鳥が空から落ちることもあるし、四月に雪が降る事だって
あるのよ」
VS2 p14:ブギーポップと対峙している時につぶやいた言葉
「“愛とは四月に降る雪のようなものだ。思いがけなく、しかし確かに予感を
持っていた存在――時季外れで、ひどく身に凍みる”……誰の言葉だったかしら?」
卵炎 p40:フォルテッシモの元で顕子の演技をしながら
「生きるということが薄氷の上を歩くに等しいことであっても、私はその上を
走りぬ抜いてやる……。」
卵炎 p158:フォルテッシモの元から逃げるチャンスが来た時
「生き延びれば、それがすなわち“勝利”に他ならぬ……!」
鼓厳1 p162:変身の元となる人物を殺さないことについて
「人間というのは、出自とか所属とかは気にする癖に、自分自身の過去の経験とか蓄積
のことをほとんど気にしないもの――」
鼓厳1 p199:自分の鼓動を操ったビートに驚くラウンダバウトに
「自分ができないことは、他人にもできないはず――なんて、簡単に思いこんだり
しない方がいいぜ」
卵浸 p194:警官隊に対して
「おまえたちは実に幸運だ……滅多にないことだ。この俺が“この後に集中する”
ために、前に立っている者であるにもかかわらず殺さないということは、な」
卵浸 p202:亨との戦いのなかの会話で
「強いということは、実は何もすることがないということだ――とは思わないか?
対等の相手がおらず、周りは弱い奴らばかり、勝って当たり前などと言う状況がいつまでもいつまでも続く――
これをつまらない、退屈だと言わずして何を言う、とか、な――」
卵炎 p106:スワロゥバードとの会話の中で
「知らないフリをする方が、何も知ろうとそないよりも賢いやり方だからだよ」
卵炎 p142:亨にお前が負けると言われて
「所詮、何度も何度も負けたことがある負け犬のくせに、一度も負けたことのない俺のこと
が貴様ごときにわかるとでもいうのか……?」
笑 p17:竹田の回想にて
「竹田君、世界は誤りで満ちているんだよ」
笑 p22:ぼろぼろの異常な人物を見捨てる人々に
「君たちは、泣いてる人を見ても何とも思わないのかね! これが文明社会
ってわけか! 都市生活は弱者を見殺しにすることからはじまるってことかい、は!」
笑 p43:竹田に自己紹介
「ぼくは自動的なんだよ。周囲に異変を察したときに、宮下藤花から
浮かび上がって来るんだ。だから、名を
笑 p52:竹田との会話の中で
「ぼくにはそんなものはないけれど、人間は夢がなくっちゃやっていけない。
違うかい」
笑 p126:エコーズの回想にて 途方にくれるエコーズにかけた言葉
「あなたは、何かを追い求めているのですね。だったら泣くのはそれを
見つけてからにしなさい」
VS2 p240:洗脳されていたことを知って愕然としている正樹に
「君はこれまで何を考えていたのかな?」「自分の意思だ、とはっきり決めて
行動していたことがあったのかな?」「社会に適応しているということは、どっちにしろ社会に都合のいいように
洗脳されているということだ。違うのは、君のようにその相手がはっきりしていないということだけだ。洗脳されて
いない人間などこの世にはいない」「問題は、そのなかで――洗脳されて自由のない精神の中で、君が何をもっとも
大切にするかということだ。君はb、がんじがらめに世界に縛られているが、そのなかで何を望む?」
VS2 p248:計画に失敗した飛鳥井(イマジネーター)に
「未来ばかり見ているから、そういうことになるんだ、イマジネーター――自分
だけが可能性だと思うから、いつのまにか足をすくわれていることになる」
歪 p191:ゾーラギを倒したブギーポップに歓喜する真に
「知恵と勇気があれば、この世にできないことなどないのさ。みんな忘れて
いるがね」
歪 p235:咲子に本物なのかと問われて
「さあね、この世に本当の本物なんてものが存在するのかな?」
歪 p237:咲子にあなたは殺し屋なのかと問われた会話の中で
「殺されたいなんて本気で思っている人間などいないよ」
(咲子)「そうかしら」
「そうとも」
「そうかしら? 生きているのが嫌になっちゃって、殺されたって
いいと本気で考えちゃう人だっていると思うけど?」
「いないね」
「いるわよ!」
「それは単に、それ以上生きていると、今まで生きて
きた意味のほうが死んでしまう、という選択肢があるだけだ。そこにはむしろ、逆に“存在を長引かせる”という
生の意志があるわけで、生き続けるのが嫌になったわけじゃない」
「……? どういうことよ?」
「殺されたいなんて言い出す資格を得るには、少なくとも本気で生きてからでなきゃ、ということさ」
歪 p281:歪曲王について
「……君の柔軟性は、君の確信の深さでもあるし、そして同時に迷いの存在も意味
している。だがこの世に迷わぬものなど存在しない。もし迷わない者がいるなら、それはもうこの世界に絶望して
いる者だけだ。君はそうではない」
夜明 p159:真希子との会話の中で
「すべての人間はみな世界の敵たりうる可能性を秘めているんだ。人間という
のは起爆剤のようなもので、ちょっとしたきっかけですぐに
夜明 p160:真希子との会話の中で
「もしも、何か特別な出会ったとしても、自分を持とうとしている人であれば
それを冷静に受けとめられる。だが普通すぎると、その波に飲み込まれるだけで、あとはただ流されて行くだけだ。
そういう“暴走”が一番の危険なのさ。“普通なだけでいい”と思っている者には抵抗力がない。そして……
そういう者が思いこんでいるほどには、実は世界は安定もしていないし、いつでも危機が――壁を破ることを待望
している者にとってのチャンスがそこら中にあることに変わりはない」
夜明 p270:凪が「どれひとつとしてうまく行かなかった」と言うのを聞いて
「何もかもうまく行くことなんてないさ」
夜明 p271:凪が「何が悪かったのかな、これは……」と言うのを聞いて「“虫”だろうね」と言った後
「世界はひとつの方向を向いているわけじゃない。それこそ無数の虫の群れの
ようにてんでばらばらな方に進んでいる。それがひとつの大きな動きになることもあれば、今回のように、すべてが
噛み合わぬまま、ただ状況が潰れてしまうこともある……それだけさ」
緑魔 p316:十助と出会っての会話の中で
「人は、痛みを胸に持つが故に進歩することができる。それを消されたら、もはや
人は前進することはできない。痛みそのものから逃げようとして、誰も傷つけまいと、誰の心にもお互いに
触れ合おうとしなくなり、そしてそれ故にあらゆる意味での努力の意味が消失する……」
卵炎 p119:亨に「あんたは人が何のために生きているのか、考えたことあるか?」と質問されて
「人は皆、生きるだけの価値があることを探すために生きているのさ」
卵炎 p122:亨との会話の中で
「ある種の強さとか、特別な才能とか、そういうものは一番最初からうまく行くものでは
ない。以前に似たようなことをして、似たようなものを掴んでいながら、失敗している者が大抵はいるものだ」
心無紅 p259:フェイルセイフとの会話の中で
「世界に対して、何もすることがない人間なんてこの世には存在していないのさ。君が、
そういう“何もしない”君であることが、それ自体が既に世界に“君”という可能性をつくっているんだよ」
聖&霊 p157:濱田との会話の中で
「明日というのはいつ来るものなんだろうね?」「それは翌日になったときかな? その
ときはまた“今日”になっているだけだ。では、明日というのはさらに翌日なのかな。それは昨日から見たらただの明後日
だ――もし人が“きっといいことがある”という“明日”に出会えるときがあるとしたら、それはいったいどんなとき
だろうね?」
縁店 p14:死に行く伊東谷との会話の中で
「人は、自分外の何かのために生きている。しかし、その目的を知ることができる人間は
ほとんどいない」
縁店 p143:ホワイトライアットとの戦いの中で
「人間に秘められた可能性を、限界まで百パーセント引き出す――その動きは見慣
れているよ。僕の敵になる者はたいていそれぐらいは基礎として概ね備えていることが多いからね」「そして当然、
殺し方も知っている――要は、人間としての機能を維持できなくなるまでに、バラバラに分解してしまえば
いいだけのことだ」
卵炎 p170:ブギーポップがエンブリオを殺さないよう、説得しようとする会話の中で
「この世に、完全に危なくないものなんかあるの? どんな人だって、どんなものだって
、一歩間違えば世界中を危なくさせる可能性があるんじゃないの?」
卵炎 p181:ブギーポップがエンブリオを殺さないよう、説得しようとする会話の中で
「どんなものでもそれがこの世にあるというだけでそれは一つの奇蹟なんだわ。存在理由
だとか生きるに値する価値なんてものはぜんぶ、後からのこじつけなのよ」
鼓厳1 p41:ビートに過去った言葉
「もしも追いつめられて、絶体絶命になったとしたら、そのときに信じられるのは自分の
技術だけだ。たとえその能力が敵にまったく歯が立たなかったとしても、それでも頼れるのは不屈の闘志とか他の強力な武器
などではなく、あくまでも身につけて馴染んでいる技術のほうなのだ。その技術で何ができるか、それを見つけられるか
どうかが勝負を決める。そして、もうひとつ――決して相手が待ちかまえているところには足を踏み入れないことだ。これは
裏を返せば、強い相手であっても準備を整えておけば、誘い込んで倒すことは充分可能だ、ということでもある。」
鼓厳1 p144:ビートに過去った言葉
「物事に当るに於いて、最も重要なことは自分はどういう立場で、それに接するかという
ことだ」「いざというとき――自分が進む方向は右か、左か、というようなとき、頼りにできるものはつまらないことで
あることが多い――単なる勘だったり、好き嫌いだったりする。だがそれを前もってはっきりさせておかないと、取り返しの
つかない遅れを喫してしまうことがある」
鼓厳2 p87:不利な状況に焦るビートに
「物事を悪い方に悪い方に考えるのは、行動する前だけにしておくことだ」
箱 p238:不利な状況ながら、仲間を助けるために敵の前に立ちふさがって
「――いくらでも来いっ!」
箱 p275:敵をすべてたおしたもののぼろぼろになり、独り言で
「なあ、みんな・・・・・・今回はハードだったよね」
聖&霊 p11,p259 鼓厳1 p275:結城を背負う濱田に銃を向けながら
「たとえば、よ――」「たとえば、ここにキツネとウサギがいたとする――ウサギは
キツネに食べられたくなくて、必死で逃げるけど、キツネの方が足も速いしスタミナもある。さあどうしよう? どうすれば
いいと思う? ウサギに助かる道はあるのかしら? ん?」「逃げられないウサギはどうしたらいいのか――実は、これは
問題の立て方から間違っている。要するに、追いかけっこが始まった時点でウサギの死は確定しているのだから、追いかけ
られないように、キツネが走り出す前に逃げていなければならないわけよ」「つまりウサギが助かる道は、キツネが自分を
追いかけようという気になる位置には入らない――それがウサギの生きる道。ね?で―あなたたち二人はキツネかしら。
それともウサギのほうかしら?」
鼓厳1 p319:逃げるビートを追いかけながら
「――たとえば、よ」「たとえば誰かが優秀な脚を持っていて、百メートルを十秒台で
走れるとする――となると、彼は二百メートルを二十秒で走れるかしら?」「……そんなことはない。駆けっこの目的は
少しでも早く走ることだけど、距離が伸びれば伸びるだけ、どんどんスピードそのものは遅くしていかざるを得なくなる
――あるところでの達成は“そこ”まででしかなく、それ以上を望むなら、それまでやっていたことを抑えなくてはならない
。そうでないとその先には行けない――何でこんな話をしているかって?」「さあね、理由なんかないのかも。ただ、私は
いつも、私が殺す相手にあることをわかってもらいたい、と思っている――それは“悔しさと絶望なら、最期にどっちを
選んだ方がいいか”」「百メートルを十秒で走れたとして、その速さで三百メートルを走ることは、最初から無理な相談
なのよ。それを納得することは、これは絶望かも知れない。でも――真理だわ」
歪 p293:静香にあなたはどこにいるのかと問われて
「僕はどこにでもいて、どこにもいない存在――」
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